「0」から「1」へ

伝えたいことを思いつくままに記します

共通テストに向けて②

前回の続きです。
結局、大学入学共通テストとセンター試験の違いは何かをもう少し考えてみました。

センター試験は少しずつ形式を変えながらもある程度は型の決まった問題が多かったです。ですので、過去何十年分も蓄積されている過去問演習は効果的な対策でした。

一方で共通テストはその型が一度、崩されます。「知識の有無を試す問題」から「知識を使えるか試す」タイプにシフトしていきます。(この背景にあるのはAIの台頭。情報の処理だけならAIで十分です。だからこそAIには取って代わられない人材の育成を目指しています)

よってこれまで以上に「初見・未知の問題とどう向き合うのか」が問われるようになっていきます。

さらにはセンター試験にはあまり見られなかった「融合問題や複数資料から読み解く問題」「複数の正解を選ぶ問題」「問題が会話形式になっている問題」「実生活に近いシチュエーションの問題」などの出題が増えていきそうです。

では、私達はどのようなことに気を付けて日頃の勉強に取り組んでいけばいいのでしょうか。皆さんはまだ高校1年生ですので、現高3、現高2の先輩達が受験した2021年度、2022年度の問題を見ればある程度、雰囲気はわかるでしょう。しかし、過去問演習だけでは点数を伸ばしにくいと言われているのが今回の変更の特徴です。

 そこで、今から約3年をかけて「初見・未知の問題に出会ったときに冷静に対処できる力をつける」ことが大切になっていきます。そのために効率だけを追求した勉強だけではなく、知識の背景まで深く理解する、正解しても別解まで追求する、新聞やニュースに普段から触れたり、本を読む習慣を身につけて読解力を向上させたり、出題者の意図について友達と話し合ったりと勉強本来のあり方に立ち返ることが求められています。

そのようなことを意識して高校での勉強を始めてもらえると3年後にはきっといい結果が得られるでしょう。