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伝えたいことを思いつくままに記します

数学ⅡB

前回の数学ⅠAに続いて今回は数学ⅡBです。

センター試験は得点率60%を目安に作られておりましたが、共通テストは50%を目安に問題作成されております。センター試験の数学ⅡBの受験生平均点は50%前後になることが多かったので、極端な問題難化は起こらないと予想しています。

一方でセンター試験の数学ⅠAは60%前後を推移していました。ただし、前回の2020年だけはⅠAとⅡBだけはともに約50%程度でした。これは共通テストへの布石です。
見事に平均点を50%に寄せているところは驚きしかありません。

さて、各分野の出題テーマです。
【数学ⅡB】
[式と証明]
・過去3年間出題なし
[複素数と方程式]
・過去3年間出題なし
[図形と方程式]
・過去3年間出題なし
[指数関数と対数関数]
・指数、対数の計算(3年連続登場)
・方程式、不等式(3年連続登場)
[三角関数]
・加法定理(3年連続登場)
・三角方程式、不等式(2018年、2020年登場)
[微分法と積分法]
微分係数と接線(3年連続登場)
・増減、極値、グラフの概形(2018年、2020年登場)
・面積(3年連続登場)
[数列]
・いろいろな数列とその和(3年連続登場)
[ベクトル]
・平面ベクトル(2018年登場)
・空間ベクトル(2019年、2020年登場)

過去3年間では[式と証明]、[複素数と方程式]、[図形と方程式]からは出題がされておりませんが、傾向の変わる今回の試験こそ登場の可能性が懸念されます。
特に二項定理、軌跡と領域はその基本を確認しておきましょう。

三角関数微分法と積分法はスピード勝負です。いかに早く処理ができるか。
問題は数列とベクトルですね。数列では未知の漸化式の問題についての会話文を穴埋めでなんて想定できます。群数列、格子点も含めて問題構造を十分に理解しておきましょう。
ベクトルは空間ベクトルからの出題がないと嬉しい人もいるかと思いますが、問題の難易度を高めようとするとおのずと空間ベクトルになるのでやはり別解も含めて十分な問題演習をしておきましょう。

試験時間内で終えられるかどうかがポイントになる数学ⅡB。演習時には試験時間を10分短くして演習しておくといいでしょう。