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伝えたいことを思いつくままに記します

問題集

「数学の力を付けたいのですが、おススメの問題集はありますか?」

と、相談を受けました。

そうですね。本屋さんの数学参考書コーナーに行くとたくさんの問題集があるので迷ってしまいますね。
高校数学では「知らなかったから仕方がない」で済むわけはなく、少しでも多くの知識や解放のテクニック、考え方を身に付けておくと有利なことは言うまでもないことです。
そこで、どの参考書を軸にして積み重ねていくかは重要な選択となります。

やはり王道は数研出版の「青チャート」です。最も多くの受験生が使っている参考書が青チャートであることはデータを取るまでもないことは明白です。多くの解法パターンが載っているので問題集・参考書でもあり、辞書的な使い方もできる心強い存在で
す。(本自体もそれなりの厚みがあります)私大・国公立、東大・京大、そして医学部などの全ての受験生でも使用できる万能型の参考書です。

そして、青チャートで基礎固めをした受験生が続けて使うのが東京出版の「大学への数学一対一対応」です。こちらは薄手の問題集で洗礼された問題集ですが、すべて解きこむにはそれなりに時間が必要になると思います。

一方で、青チャートの対抗馬(?)的な問題集が啓林館の「FOCUS GOLD」です。こちらは青チャートと一対一対応を1冊にしたような問題集で、基本問題から入試問題までかなりのレベル幅を網羅した問題集になります。逆に言うと、基礎固めと思って
手にしたにも関わらず、結構、難しい問題が載っているので的を絞りにくいという声を聞いたことがあります。ただし、表紙のデザインがかっこいいで惹かれます。

他にもおススメしたい問題集はありますが、このくらいにしたいと思います。
こういった問題集は1周解くのに数ヵ月かかります。また、1周目に解けなかった問題にはマークをつけておき、2周目はマークのついた問題を解き、また解けなかった問題にマークを残す。さらに3周目はマークが2個ついている問題を解いて…を繰り
返していくといいでしょう。いわゆるサイクル方式です。(以前、メンタリストのDAIGOさんが青チャートを使った斬新な演習方法を紹介していましたが、あの方法は合理的な面もありながら、特殊で合わない人もいるのでお勧めできません。)

最後に複数の問題集を解くことはおススメしません。必要最低限の問題集に絞り、その問題集を徹底的に解きこみましょう。塾などでテキストが配られている場合も他にも手を出して、内容が重複しないようにすることが重要ですね。