「0」から「1」へ

伝えたいことを思いつくままに記します

覚醒する生徒

数学の授業の話です。

数Ⅲコース 私のクラスでは週に1回のペースで確認テストを行っています。

数Ⅲの内容はⅠⅡABと比較すると格段に内容が複雑になります。ⅠⅡABの知識・公式(最近で言えば、2倍角の公式、半角の公式)が当然のように使われ、計算量も多く、設定が複雑ですぐに解法が思い浮かばない問題が増えてきました。

そんな中、今までは真ん中くらいの成績だった生徒が上位の成績を取れるようになってきています。そのような「数学Ⅲになって数学の力が覚醒してきている生徒」の共通点・特徴を考えてみました。

 

「普段からペンを動かす生徒」

…これは重要です。動画を見て勉強するスタイルが増えてきているからこそ疎かになっています。ペンを動かす場面は①板書をノートに写す際 ②自分で問題演習をする際 の主に2つです。前で説明していてもただ見ているだけ。問題演習も記述式を意識して答案を作らない、わからない問題は解答を見て終わり、という生徒はテストでも点を積み重ねることができません。テストの形式がペンを動かして答案を作る形式である以上、普段からどれくらいペンを動かせているかということは重要なテーマです。

 

「解けなかった問題は必ず解き直す生徒」

…普段解いている問題集で解けなかった問題、確認テストで計算ミスした問題、模試で解法がわからず白紙で終えた問題。などなど、解けない問題に出会えたことは自らの成長のチャンスです。しかし、これらの問題をすぐに解き直しせずにそのままにすることは目標達成に1ミリも近づけていないです。悪い習慣は早期に改善させたいところです。

 

「勉強に興味関心が持てる生徒」

…これが一番、難しいのかもしれません。「放物線はなぜ光が焦点に集まるのかなぁ。不思議だなぁ。」「アステロイド曲線の媒介変数表示の式はなんて簡潔でキレイに整っているんだ。美しい!」といった感動や疑問に出会えると能動的に勉強できるようになります。そのためには普段から自分だけの世界に留まるのではなく、少しでも自分の世界を広げようと努力・意識することが大切なのではないでしょうか。

 

他にも大切なことはいくつもありますが、伸びている生徒に共通していることはこれらのように思えます。

感受性が豊かな生徒はスポーツでも勉強でも必ず伸びます。

勉強したのに解けなくて悔しい。できなかったことができる様になって嬉しい。

このように1つ1つに想いを込めて、こだわりをもって日々の勉強に臨んでもらいたいです。理想はクラス全員が覚醒してくれることです。