「0」から「1」へ

伝えたいことを思いつくままに記します

二度目の大学入試

 

過去のブログで紹介した彼。

https://kgwest.hatenadiary.jp/entry/2018/12/15/212059

一浪して臨んだ二度目の大学入試が終わり、少し前に食事に行ってきました。

 

結果から言うと、第一志望から合格をもらうことができませんでした。

あれだけ万全の状態で臨んだ再チャレンジだったにも関わらず、2月1日の滑り止めのつもりで受験した大学で散々な結果に。

ここからリズムが大きく狂い、2月入試では一校も合格がもらえなかったそうです。その時の精神状態は想像しただけでもゾッとします。

これが一発勝負の怖さ。そして、入試の入り方がいかに大切かということを物語っています。

しかし、彼は最後まで諦めませんでした。3月の後期入試を可能な限り受験し、見事合格をいただきました。決して、大成功の入試だったというわけではなかったようですが、それでも前を向いて4月からの新しい生活に向けて準備を進めているようでした。

 

実は昨年の12月に会ったときにこんなことを話してくれていました。

「先生。僕が一浪して合格できた暁には、先生のクラスの生徒に合格体験記を話させてください」と。

もちろんそれは自分自身の自慢ではなく、自らの経験を後輩に役立ててもらいたいとの想いから発してくれた言葉です。

 

ですが、入試結果に満足できていない彼は「自分にはその資格がない」と辞退しました。私はみんなの前で話をしてもらいたい想いがありつつも、彼に強要することもできません。

 

ですが、これだけは皆さんに伝えてほしいと頼まれたことがあります。

「よく言われることでありきたりかもしれませんが、絶対に最後まで、最後の科目が終わるまで、試験終了のチャイムが鳴るまで、最後の1校を受験し終えるまで、戦うことを止めてはいけないと伝えてください」と。

最後まで諦めず、戦い抜いたからこそ重みの出る言葉でした。

彼は一番最後に受験した学校から合格をもらい、4月からはその学校で新しい生活を送っています。

 

長い人生ではいろんなことが起きます。思いもよらぬ不幸が自分自身に降りかかることがあります。そんな時に本当の意味で自分を励まし、立ち直らせることができるのは過去の自分自身やその経験だと私は考えています。

彼のこれからの人生においても壁や困難が再び立ちふさがることがあるでしょう。そんなときは一浪して得ることができたこの経験を元に自分自身を励まし、その壁を乗り越えるに違いないです。

 

 諦めずに頑張ってよかったねと、声を掛けてあげたいです。