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伝えたいことを思いつくままに記します

真ん中あたりも難化

街中で卒業式を迎えた袴姿の大学四年生の姿が目立つ時期となりましたが、そろそろ今年の大学入試の結果概況がわかってきました。

昨年の大学入試は学則定員の厳格化によって、合格者の絞り込みが行われましたが、今年は学則定員の厳格化の基準が昨年度と同様のため、昨年とあまり変わらないと予想されていました。しかし、さらに厳しい入試となったようです。

 

早稲田、慶應の合格者はほぼ昨年並み。上智は昨年より合格者を増やしました。受験生は昨年の結果を受け、難化を敬遠して弱気傾向だった様で志願者数は3校とも減少しており、結果的には倍率が減少傾向でした。

一方でMARCHは法政大学以外は合格者を増やし、志願者は中央大学(2学部を新設)以外は減少したため、やはり入りやすくなった傾向のようです。

 

しかし、問題はMARCH以下の大学の難化にあるようです。抑えのつもりで受けたA判定の大学から合格をもらえなかった受験生が多かったようです。四工大、日東駒専といったグループの大学です。

 

この原因はやはり受験生の安全志向にあるようです。例年以上に指定校・公募・AOに志願者が流れ、先に挙げた四工大・日東駒専のグループの大学は早い段階で入学生を確保できた状態になった関係で一般入試が難化したようです。

翌年からセンター試験が変わる次年度はさらに安全志向が強まるので過去のデータがより参考になりにくい入試となるでしょう。当然、指定校・公募・AO入試も難化していくでしょう。

 

あまり良い情報が少なく、ため息が出そうになりますが、そうとも限りません。

合格者数が減っているだけで、総定員数が減っているわけではないです。

上の志望を下げずに十分な併願校を組んでいけば大丈夫です。安易に楽な方に流れるのは逆に危険ですので、残りの時間の中でしっかりと準備を進めましょう。