「0」から「1」へ

伝えたいことを思いつくままに記します

オーラをまとう

今年の3月に卒業したある生徒と食事に行ってきました。

彼の事は中学2年生のころから知っていましたが、文系に進んだため、高校では授業での接点がありませんでした。ですが、雑談やら進路相談やらで多くの会話を重ねてきた仲です。

 

彼は浪人生です。

入試の前に「本番が始まる前に先生とご飯に行っておきたい」と誘ってくれました。

浪人生としてのこの9ヶ月間の話、たくさん聞かせてくれました。

周りからのプレッシャーと劣等感。大学に進学した同級生との生活の違い。

模試の偏差値推移を見せてくれましたが、数字のアップダウンの跡が痛々しかったです。

「先生のクラスの生徒さんに伝えてほしいことがあるんです。一つは受験勉強は高3からスタートした1年間ではやっぱり間に合わない。できれば、高2 4月からスタート。志望校合格には2年間は必要。もう一つは浪人生活は想像をはるかに上回るくらい辛かったです。現役の時に想像をしていた6~7倍は精神的に辛かったです。肉体的には辛くないですが。だから、浪人するのにも覚悟が必要だと伝えて下さい。」

思わず息苦しく感じた瞬間でした。

 

ですが、彼はこの9ヶ月間、自分の人生と向き合う日々を送り、将来やりたいことが見つかったようです。ITとスポーツを掛け合わせた会社の企業が将来の目標の様です。

それからはおのずと勉強にも手がつくようになり、過去最高の偏差値を直近の模試で記録し、本番を迎えようとしています。

「合格を掴み取るオーラ」は存在すると信じています。彼はそれをまとっている様に感じました。

 

皆さんの最大のライバルは浪人生でしょう。

彼ら彼女らは大学入試を知っています。入試前日のそわそわ感。試験会場の空気は何色で、試験中のペンを走らす音はどんな音だったか。本番ではいかに想定外な事か数多く起き、合格発表の瞬間がどれほど恐ろしいのか。涙の味がどれほど苦いか。

 

そんな彼ら彼女らは背水の陣で臨んできます。皆さんはそれにどうやって立ち向かいましょうか?